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吉村 富雄*; 落合 政昭*; 藤城 俊夫; 石川 迪夫
JAERI-M 8152, 26 Pages, 1979/03
NSRR実験における欠陥燃料シリーズの一つとして、被覆管にフレッテング腐食による損耗欠陥をもった燃料棒について実験を行い、燃料破損のしきい値、破損機構および燃料破損の結果生ずる機械的エネルギー等を調べた。これらの結果を健全被覆管の標準燃料についての結果と比較検討し、次の点を明らかにした。1)燃料破損のしきい値は、損耗の度合が小さな場合は標準燃料と変らないが、損耗度が大きくなると若干低下する。この時の破損機構は、標準燃料が被覆管内面の溶融に起因するクラックの発生であるのに対し、損耗被覆管燃料では損耗部の内圧破損である。2)損耗被覆管燃料では、圧力パルスおよび水塊上昇等の機械的エネルギーの発生を伴なう激しい壊れ方が標準燃料の場合はより低い発熱量で生ずる。損耗被覆管の加圧燃料と浸水燃料、および切削欠陥燃料についても実験結果の概要を報告する。